ANAマイルで行く世界一周の魅力~特典航空券の発券方法と旅のコツ
ANAマイルで世界一周を具体的な目標に!世界一周の条件や、特典航空券の発券方法を解説します。実際に行った5回の世界一周のなかから、2019年の旅行をご紹介し、その魅力もお伝えします。
ANAマイルで実現世界一周
世界一周なんて、一生に一度行けるかどうか雲の上の夢
と思っているあなた、ちょっと待ってください。
世界一周をするのに、お得でポピュラーな方法があります。僕が実際に2015年から毎年1回、計5回世界一周を実現している方法です。
それは
ANAマイルを使ってビジネスクラスで行く世界一周旅行。
ANAも加盟しているスターアライアンスで世界一周に行くのが、一番お得でポピュラーな方法です。
マイレージで世界一周の条件や、特典航空券の発券の仕方、ルート選定など、実際に行った世界一周の行程を取り上げて解説します。
マイレージで世界一周の条件
ANAが実施している世界一周の条件としては、最短が10日間、最長が1年。
その期間内であれば自由に日程を組むことができます。とてもざっくりしていますね。
クラス(エコノミー/ビジネス)
滞在可能な都市数
最大フライト数と地上移動数
特典航空券の有効期間、最大発券区間数
それぞれの詳細についても取り上げていきます。
世界一周の定義は、出発した国に戻ってきたら終わりです。
つまり、日本を出発したら、日本の都市に関係なく、日本に到着した時点で世界一周が終わりになります。
出発国を日本以外に設定することが可能です。これが面白いところです。
実際、どんなルートで、どのように世界をまわったのかは、昨年、2019年の世界一周のルートで、後半で説明しています。
日数の条件
世界一周に行くには、条件である最短10日以上が必要ですが、10日で世界一周するのはハードです。
最低でも2週間は欲しいところ。
僕のマイレージ講座受講生では、3週間から1か月かけて、行かれる方が多いようです。
いろいろな日程の設定方法や、裏技がありますが、最低でも10日間が必要。
会社員にとっては、ここが一番ハードルが高い条件ではないでしょうか。
まず日数のハードルをクリアすること。そして世界一周に行きましょう!
必要なマイル
エコノミーとビジネスではマイルが変わります。
ビジネスは10万5000マイルから
飛ぶ距離でもマイルが変わります。
例えばオーストラリアや南米、中東に行くなら、縦に移動するルートが増えるので、飛行距離ものびますよね。
飛行距離によっても、マイルが多少変わってきます。
滞在可能な都市数
日本を出発地にするとしたら、
中国を通ってヨーロッパ側へ向かうのか
つまり、東回りか西回りかを決めて、一周します。
日本から出て、日本へ帰ってくるまでが一周ですが、この間に、最大8回の途中降機が可能です。
つまり、8都市まで滞在が可能なのです。
最大8都市に滞在することができて、ヨーロッパは3回、日本は4回滞在することができます。
最大フライト数と地上移動数
その他の条件として、フライト数があり、最大12フライトが可能です。
経由地など、滞在なし、24時間以内の乗り継ぎを含めて、最大12フライトです。
そして、4回までの地上移動が可能です。
例えば、ドイツに着いて、次はスイスで乗るということです。
また、ドイツのフランクフルトに着いたけど、次の飛行機はベルリンから乗るという場合、同じ国内でも地上移動としてカウントされます。
この地上移動が4回まで可能です。
特典航空券の有効期間、最大発券区間数
有効期間は1年間
ざっくり説明すると、このようなルールになっています。
滞在可能なのは最大8都市まで。8都市しか行けないのかあ、と思うかもしれません。
3週間で8都市だと、飛行機には最低でも9回乗るので、1都市3日間弱です。結構なハードスケジュールになります。
3か月~半年と時間をたくさん使って、もっと他にも滞在したいという場合は、ハブ空港からLCCを使う方法があります。
例えば、東南アジアなら、シンガポール、バンコク、マレーシアなどの拠点空港からLCCがたくさん飛んでいます。
近隣であれば、LCCを利用すれば数千円で行くことができますので、無限に行くことができます。
ヨーロッパでは、ドイツなどの主要空港からLCCがたくさんあります。
ヨーロッパは陸続きなので、鉄道や車で国境越えもできます。時間さえあれば、行ける国数は無限になります。
そのへんのお話は、後日解説をしていこうと思います。
2019年の高度な方法を使った世界一周
過去5回、マイルの特典航空券で世界一周しています。
なかでもANAの方にも驚かれた、高度な方法を使った2019年のルートをご紹介しましょう。
世界一周の定義は、出発した国に戻ってきたら終わりです。
つまり、日本を出発したら、日本の都市に関係なく、日本に到着した時点で世界一周が終わりになります。
ここがおもしろいところなのですが、出発国を日本以外に設定することが可能なのです。
2019は出発国を日本ではなく韓国にしたことで、世界一周の前後に小旅行を加えることができました。
かなりお得で、応用性汎用性が高いルートです。
こういうことができるのも、世界一周の面白さで、夢があるところだと思います。
今はこういった状況なので、今年は難しいかもしれません。
少しでも早く、海外旅行に安心していけるようになることを願います。
2019年のルート~東南アジア周遊
韓国の金浦空港を出発点にしています。日本から韓国へは、別途LCCを取って行きました。
韓国から出発して、東京へ戻ると、日本の扱いは途中降機になり、滞在都市の1都市目になります。
出発国を日本ではなく、近隣の韓国にして日本に戻ったからですね。
そこから、翌日、全日空でイギリスのロンドンに行きました。
ロンドンで滞在後、ドイツのフランクフルト、フランクフルトからユナイテッド航空で、大西洋を渡り、アメリカのワシントンへ。
ワシントンに着き、その後、ユナイテッド航空で、ロサンゼルスに行き滞在したあと、全日空で東京に戻りました。
本来、東京を出発して東京に戻れば、世界一周は終わってしまいます。
でも、2019年のルートでは、出発国を韓国にしているので、日本は2回目の滞在国になっています。
そのため、日本に戻っても、世界一周は終わっていません。
~余談~
日本では引退したジャンボジェットのルフトハンザB747-400を、ルフトハンザドイツ航空はまだ持っています。
今回のコロナショックで、ジャンボジェットを減らす動きがあるので、来年以降はどうなるのかわかりません。
このときは、エンジン4つのジャンボジェット機で大西洋を飛び、ドイツからアメリカに行きました。
2020.9.11 Bloomberg(アメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社)報道
最大12フライトの e-ticket
2019年のルートで、出発を日本でなく韓国にしたのはなぜか。
その理由は世界一周にさらに小旅行を合わせて、最大12フライトの e-ticket(電子航空券)をつくろうと思ったからです。
日本に戻ってから、全日空でマレーシアのクアラルンプールに行きました。
そこからさらにバンコクに行き、バンコクから香港に行き、香港から東京に戻りました。
これで、10フライト11区間です。
最後に東京から全日空でインドネシアのジャカルタに行き、ジャカルタから東京に戻りました。
そして、韓国に行き、世界一周が終わりました。
世界一周チケットのおもしろさ
このチケットはとても面白いですよね。
世界一周は単純に一周して終わりではもったいない。
日本を出発にするのではなく、近隣国を出発にして組むことで、世界一周の前後に小旅行を加えることができるのです。
結局、2019年は、世界を一周後、マレーシア、タイ、香港、インドネシアの東南アジアを周遊。
その後東京を経由して韓国に戻るという組み方ができました。かなり頑張ってルートを検索したのです。
ANAの方も、2019年のルートを見て、こんなふうにする人はなかなかいないと驚かれていました。
ANA マイルで世界一周の魅力
マイルを利用した世界一周というのは、かなりお得で、応用性汎用性が高いルートを組むことができます。
これも世界一周の面白さで、夢があるところだと思います。
東南アジアが好きな方は、東南アジアを攻めても良いですね。
スターアライアンスは世界最大の航空連合です。
ヨーロッパ、アフリカ、中南米など、自分が行きたい場所に合わせて組むことができるのが、ANAマイルを利用した世界一周の大きな魅力かと思います。
今回は、過去5年間、年1回、ANAマイルを利用して世界一周に行った中から、昨年2019年に行った世界一周と、その飛び方の簡単なコツをお伝えしました。
今後、他の世界一周ルートや、受講生が行ったルートもご紹介していきます。