カード会社が重要視するポイント
クレジットカードの審査において、カード発行会社が重視する点は主に4つあります。
今回はその4点を詳しく解説し、「クレジットカードの審査」というものを理解していきましょう。
①支払い遅延が無いこと
過去2年以内に支払い遅延がないこと
過去5年支払い遅延等によるクレジットカードの強制解約(いわゆるカード事故)がないこと
支払い遅延について、詳しくはこちらもご覧ください。
絶対にNG!クレジットカードの支払いを守らないと恐ろしいことになる
新規のカード申し込み時において、この2点はとても重要です。
これらの情報は、CICやJICCと言った信用情報機関に登録されており、
加盟する全てのクレジットカード会社が参照する事が可能になっています。
この2点のどちらかに引っかかると、審査に通る可能性は大きく下がります。
特に、
クレジットカードの強制解約は、クレジットカードや各種ローンを含め、まず否決される
と覚えておいて下さい。
巷では、この「過去5年以内のクレジットカードの強制解約」を「カードブラック」と呼びます。
しかし、カードブラックになってしまっても時間はかかりますが、また復活する方法はあります。
諦める前にこちらをご覧ください。
②居住年数・勤続年数
居住年数
居住年数において、持ち家(ローン含む)なのか、賃貸なのかは基本的に重要ではありません。
居住年数が「1年未満」の場合は、チェックが入る事が多いので注意して下さい。
勤続年数
勤続年数が「1年未満」の場合は、注意が必要です。
まず間違いなく「在籍確認」の電話が入ります。
また、勤続年数が1年未満と言うだけで、審査で否決されるカード会社もあります。
近く転職する予定のある方は、
欲しいクレジットカードがある場合、なるべく今のうちに取得することをおすすめします。
また、現在勤続1年未満の方は、勤続年数が1年になる頃を待って申請するのも1つの手段です。
ポイント!
カード申込時には、
申込書に記載の情報とCIC等の信用情報機関に記載の情報を突き合わせる「スコアリング」
という作業が行われます。
CIC、JICCなどの情報機関には、
発行済のクレジットカードの登録情報(氏名、連絡先、自宅住所、勤務先など)も記載されています。
スコアリングとは、この信用情報機関に登録されている情報と、申込書記載の情報が正しいかのチェックのことです。
引っ越しや転職で、自宅住所や勤務先が変わった際は、新規にクレジットカードを申し込む前に、
既に持っているクレジットカードの登録情報を修正することを強くおすすめします。
これらの情報は、
インターネットから各クレジットカードのオンライン管理画面にログインし、修正することが可能です。
修正後だいたい1週間~10日ほどで信用情報機関の情報も更新されます。
引っ越しや転職をした際は、
必ず既存のクレジットカードの登録情報を更新してから、新しいクレジットカードを申し込みましょう。
「引っ越し・転職をしたばかりだけれども、どうしてもクレジットカードを申し込みたい!」
そんなときは下記の裏技をご覧ください。
③新規申し込み時にはキャッシング枠を付けない
これも重要なポイントです。
クレジットカードの新規申し込み時には、多くのカードで「キャッシング枠」の設定があります。
これを「0円」にすることです。
近年、キャッシングに関する法律が厳しくなりました。
いわゆる「総量規制」というものです。
簡単に言うと、「年収の3分の1を超える貸付」が禁止となります。
既に他のクレジットカードでキャッシング枠が設定されている
キャッシング残高、消費者金融での残高がある
場合で、キャッシング枠を設定して新規申し込みをすると、審査がより厳しくなる他、
収入証明書の提出を求められる事になり、手間や時間がよりかかります。
キャッシング枠の設定は、クレジット発行後もいつでも申請可能です。
新規申込時には、審査通過率を上げるためにも、キャッシング枠を設定しないことをおすすめ致します。
※イオンカード等一部のカードは、キャッシング枠の0円設定が不可になっています。その場合は、最小額の設定をおすすめします。
また、目安として、他のクレジットカードのキャッシング枠や、
消費者金融での借入枠に新規のキャッシング枠の合計が100万円を超える と、
収入証明書の提出を求められます。
これらの情報も全てCIC等の信用情報機関で管理されています。
100万円を超えると、他のカード会社や消費者金融からも合わせて収入証明書の提出を求められます。
また、収入証明書を提出した際、再度与信審査が行われます。
その結果、キャッシング枠、クレジットカードの利用枠が変更となる場合もありますので注意が必要です。
④クレジットカードの申し込みは1つずつ
新規に作りたいクレジットが複数あった場合、申し込みは必ず「1つずつ」行いましょう。
新規申込情報は、申込書に記載の内容を含め、CIC等の信用情報機関に登録されます。
また、そのカードが審査に通ったのかという情報も後日記載されます。
また、これらの「新規申込情報」は半年間保持されます。
つまり、1度に複数のクレジットを申し込んだ場合、
それぞれのカード会社には、
あなたが複数のクレジットカードを同時に申し込んでいるという事がわかってしまいます。
クレジットカード会社によっては、スコアリングの際、この多重申込を理由に否決されてしまう場合もあります。