クレジットカードの仕組み
Credit Cardの【Credit】とは、「後払い」「ツケ払い」のことです。
クレジットカードとは、
あなたの支払う代金をクレジットカード会社が一時的に立替えてくれるカードのことです。
多くのクレジットカードは、毎月月末締め・翌月27日払いや毎月15日締・翌月10日払い等となります。
つまり、クレジットカード会社は、
あなたが買い物で支払うべき代金を最大1〜2ヶ月程度「後払い」が出来るということです。
さらに、リボ払いや分割払いを使えば、金利はかかりますが、「後払い」を遅らせる事ができます。
カード=借金の認識を持つ
クレジットカードを持つということは、クレジットカード会社があなたの支払いを立て替えるということです。
つまり、短い間ですが、クレジットカード会社に借金をすることと同じです。
まずは、この認識を持ちましょう。
クレジットカードの取得には「審査」があります。
これはあなたはクレジットカードを持つにふさわしい人間か、またどの位の限度額を設定するかなどを判断します。
今回は、この「審査」について詳しく解説していきます。
申し込みと審査手順
まず、全ては申込書から始まります。
最近では、インターネットから申し込むことが出来るクレジットカードも多くなりましたが、
まだまだ店頭で申込書に直接記入するものや、申込書を取り寄せて記入するものも多くあります。
申込書でのポイント
①手書き申し込み書の場合、字はできるだけ綺麗に書く
インターネット申し込みの場合でも誤字は絶対にNG。
申込前に何度も確認を。
当たり前の事だと思って忘れていませんか?
申込書の字を綺麗に書くことには、実はとても重要な意味があります。
それは、読み取りミスを防ぐということです。
郵送した申込書は、機械で読み取る場合がほとんどですが、
時に不明瞭な場合は人の手でデータ化する場合もあります。
その際に、汚い字で書いた文字や数字・ローマ字は誤字の原因となります。
実は、郵送、オンライン申込を含む全ての申込みは、まず「スコアリング」という機械判定が行われます。
この「スコアリング」の際に、記入した申込書の内容が正しく読み取られず、
住所や電話番号などが誤った状態でデータ化されてしまうと、
スコアリングの際にデータ不一致や虚偽の申告とみなされ、審査落ちする原因にもなります。
また追って解説しますが、
この「申込データ」は最大6ヶ月間、CICやJICCといった信用情報機関に残ります。
あなたが
いつ
どのカードを申し込んで
審査結果の合否どうだったのか?
という情報は、6ヶ月間確実に残ります。
十分注意してください。
②嘘をつかない
これはとても重要です。
一度申し込んだクレジットカードの申込データは、CIC・JICC・全国銀行協会という信用情報機関に登録されます。
※照会・登録される信用情報機関はクレジットカード発行会社によって異なります。
この登録される情報は、
いわゆる「クレジットカードスコア」or「クレジットカードヒストリー」と言われるものです。
この情報機関に登録されたデータは、
新規にクレジットカードを申し込んだという情報、そしてその発行の合否は6ヶ月
→つまり、申し込んで審査落ちしたカードの情報も6ヶ月間残ると覚えておいて下さい。
保有している全てのクレジットカードの毎月の引き落とし状況は2年
→過去2年間に支払い遅延があった場合は、ここに残ります。
支払いは1日の遅延でもアウトなの?
どのような場合に信用情報機関に記載されるのかは、こちらで解説しています。
カードの解約や事故歴、ローン・キャッシング・消費者金融の情報は5年
→使わなくなったクレジットカードを解約した場合はもちろん、支払いが遅延し、強制解約になったクレジットカードや携帯電話の分割代金、消費者金融での借入等、これらの情報は基本的に5年間は残ると思っていて下さい。
そして、この他に「社内データ」というものがあります。
実は、これも非常に重要です。
これは、各クレジットカード会社が持つ自社のデータベースを指します。
この社内データベースには、
自社のクレジットカードを持つユーザについて信用情報機関に上がらない、より詳しい情報が記載されます。
具体的には、
カードの支払いが遅れ、強制解約になった場合
→信用情報機関では5年で情報が消えますが、自社データベースでは一生残ると言われています。
例えば、A社のカードで遅延を重ね、A社から強制解約となってしまった場合、
5年経てば信用情報機関からは消えるため、B社のカードを作れる可能性は高まりますが、
A社のカードは、社内データベースに半永久的に残っているため、
まず、申込段階のスコアリングで即否決される可能性が高いです。
また、毎月の引き落とし日を遅延した場合、
実は、きちんと対応をすれば、1回の遅延では信用情報機関に記載されないことが多いです。
※あくまでクレジットカード会社によります。
多くのクレジットカード会社では、
対応次第で1回目の遅延は信用情報機関への記載を回避できる可能性が高いですが、
まれにとても厳しいクレジットカード会社もあります。
つまり、クレジットカードとの付き合い方、自分のクレジットスコアとの付き合い方は、まさに一生ものです。
この信用を築くには、とにかく期間をかけて、着実に支払い実績を積むしかありません。
それは、金額の大小ではなく、毎月確実にクレジットカードの支払い日を守る。
そして、ローン(住宅、車以外)・キャッシング・消費者金融は極力使わない。
これがクレジットスコアを上げる最も有効な方法です。
あとは、時間をかけるしかありません。
半年、1年、2年の積み重ねが、あなたのクレジットスコアを形成します。
しかし、実社会と同じで、信用を築くのには多大な時間がかかりますが、信用を壊すのは一瞬です。
たった一度、一ヶ月を超える延滞をしただけで、簡単にあなたのクレジットスコアは崩れます。
クレジットカードとの付き合い方は、それほど気を使わないといけないということです。
③支払遅延、事故がない
新規のカード申込時において、この2点はとても重要です。
2年以内に支払い遅延がないこと
5年以内に支払い遅延等によるクレジットカードの強制解約がないこと
この2点のどちらかに引っかかると、高い確立で審査を否決されてしまいます。
では、どういった場合に「支払い遅延」と認定されてしまうのか?
下記で解説しています。
④居住年数、勤続年数は重要
居住年数において、持ち家(ローン含む)なのか、賃貸なのかは基本的に重要ではありません。
居住年数が1年未満の場合は、チェックが入る事が多いので注意して下さい。
同様に、会社の勤続年数も1年未満の場合、審査に影響します。
また、1年未満の場合は、まず在籍確認の電話が入ると思っていて下さい。
この審査に関するところはとても重要なので、次のページでもさらに詳しく解説しますね!